1)尾根の東端の広場
1)尾根の東端の広場
2)細かい鋸歯 互生
2)細かい鋸歯 互生
3)革質
3)革質
4)鋸歯は細かいが指に引っかかる鋭さ
4)鋸歯は細かいが指に引っかかる鋭さ
5)裏面
5)裏面
6)毛はない
6)毛はない
7)裏も毛はない
7)裏も毛はない
8)平坦
8)平坦
9)果実
9)果実
10)3週間後 少し赤みが
10)3週間後 少し赤みが
11)すでに種が出ている
11)すでに種が出ている
12)種は二つか
12)種は二つか
13)2か月後、実がはじけた
13)2か月後、実がはじけた
ヤブツバキ
ツバキ科ツバキ属 本州、四国、九州、沖縄 海沿いに多いが山地にも生える 常緑高木(ふつう5~6mになる)<1>
沿海から山地まで照葉樹林内にふつうに自生。栽培品種多い。<5>
耐陰性が強く

1)この森の定点観察第5弾です。ここは尾根の東端の広場になります。東道を登り終わって一休みするベンチがあります。写真の案内看板の裏の濃い緑の葉の樹を定点観察の対象樹に選定しました。この樹は、この森にたくさん生えているお馴染みの樹で、観察するまでもないのですが、継続的に追いかけるには対象を固定した方が良いと思って敢えて選定したのです。この樹の同定は簡単でした。
 
ヤブツバキです。冬になると、この森のあちこちで赤い花を咲かせます。庭木にも多いけど、日本原産で照葉樹林に普通に自生しています。基本、照葉樹林の樹なので関東以北だと海沿いの暖地となりますが、それにしては分布が多すぎるそうです。八百比丘尼の伝説にある通り、全国で植えられたのではないかという説があります。この森は照葉樹林なので、たくさん自生しています。この樹はまずヤブツバキで間違いないと思ってはいたのですが、写真9)の果実をみつけて、確信に至りました。ところが。。。(2020/8/1)
この土曜日に久しぶりにこの樹を見て、果実を探してみました。あれ?ないなあ。誰かが採っちゃったのかと思ってよく探したら、ありました。11)12)もう果実が裂開して種が見えているではありませんか。この種を絞ると椿油が採れるわけです。綺麗な赤い花を咲かせる冬が待ち遠しいです。
10)実は、あとで気づいたのですが、いつのまにか裂開したのではなく、果実は少し赤味がかってまだ元の大きさのまま、しっかり生っていました。それなりに大きい樹なので、観察対象の樹だけでなく果実の位置も覚えていなければならないですね。(8/22)
13) 2か月経過の9/30。8/1の9)、8/22の10)の実が、ついにはじけて種子が顔を出した。果皮はまだ緑色だ。(9/30)

<呟き>
この森の定点観察。観察しようとする樹の種類の同定ばかりに気を取られていたが、本来の目的は"定点"観察なのです。四季によってどう変わるか。芽が出て花が咲き実ができる。樹の花や実は、野草の花に比べると目立たず、これまで見過ごしてしまっていたので、どこへも行けないこの機会に腰を落ち着かせて観察しようという魂胆でした。9)は8月1日のヤブツバキの実です。それが2か月後にどうなったでしょうか。
13)が昨日9月30日のヤブツバキの同じ実です。実がはじけて種子が顔を覗かせていました。樹木の種子は鳥が運ぶ(散布)場合が多いが、それにしては大きすぎないかと思ったら、ネズミなどの小動物が運ぶらしい。■ところで、このヤブツバキ、アオキと並んでこの森で最も多くみかけるので、革質・鋸歯・互生の葉はすべてヤブツバキだと思い込んでいたのだが、何度も見るとヤブツバキらしくない(雰囲気みたいなもの)のもある。ヒサカキ?シャリンバイ?と疑ってみるが、今だわからず。わかる日が来るのか。乞うご期待。(10/1)


2)3)9) 2020/8/1  1)4)-8)10)-12) 8/22 13)9/30

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