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モミ     樅
マツ科モミ属
本州、四国、九州 海岸近くの丘陵からブナ帯上部まで生育し、上部でウラジロモミと入れ替わる。ツガやカヤ、アカマツなどと混生する。 常緑高木(高さ25m 直径1mに達す) 雌雄同株<3>
丘陵から山地の尾根や岩がちな場所にやや普通 葉裏の気孔帯はあまり白くなく、若木や日陰の葉は先が二股に分かれ尖ることが特徴で見分けやすい。成樹の日向の先は丸く凹む<4>
尾根に多いのは広葉樹より競争力が悪いため生育環境が悪い場所に追いやられた結果。大気汚染に弱く害虫の被害にあいやすい。しかし陰樹なので、暗い林内で次世代を育てる極相種。生育が早く30mに育つ。乾燥に強く耐える方向に進化してしぶとく生き残る。<102>

1)2)周りの樹に邪魔されてツリー型ではない。8)少し離れた別のモミ(A09+1)
4)成樹の日向の葉。先は二股だが尖っていない
10) 日陰の葉。二股で尖っていて触れると痛い。
11)-14) 果実(球果) 14)のみA09+1

昨日読んだ「古森のひみつ」のモミの精霊が印象に残り、この森のモミを訪れてみた。かつてはこの森もたくさんのモミがあったようだが、今は数少ない。尾根に何本か残っているだけだ。近くの丹沢や大山のモミ林も枯れてしまっている。大気汚染に弱いのだという。そして稚樹を探してみたが、カヤはあってもモミは見つけることができなかった。しかし、まだ残っているだけ良しとしよう。写真のモミの幹の直径は45cmだった。高さは15mもいかないだろうか。モミは直径1m高さ30mに達するという。こうした巨木が一面に成長したら、確かに精霊が宿るかもしれない。
8) 見上げてみるとなるほど精霊がいてもおかしくないかもしれない。「古森のひみつ」は、イタリアのアルプスだから、じつは、このモミとは種が違う。モミは日本固有種だ。どんなモミなのだろうか。モミ属は世界に40種あるらしい。そういえば、モミ属と言えば、本当に精霊が出てきそうな森のことを思い出した。それは。。。
あれは昨年の晩夏。南会津の田代山から帝釈山に向かっていた。標高1,930mあたりの森だ。折しも雷を伴う雨雲が近づいていて、雨が降り出してきた。雷も鳴りだしていた。田代山の避難小屋で引き返した方がいいか、進んだほうがいいか迷った。初めての山だったので判断が付かなかったが、距離が短い方、進めを選んだ。尾根を歩くと急に、広い森林地帯に出た(写真)。これがシラビソ(モミ属)とコメツガの森だ。巨木ではないが、見事な森だった。この時は精霊に守られていると感じたものだ。帝釈山の岩場(数年前に落雷事故があった)を抜け、無事下山できたは精霊に守られたおかげだったのかも、と今思うのだ。(2020/12/6)
■シラビソの森の写真は「山旅の想い出」の9)
■「古森のひみつ」の感想こちら
<果実(球果)>
13)果実シリーズ。今日はモミの実です。これは高さ10mはあるモミのてっぺんです。望遠で何とか撮りましたが、周りの樹が邪魔しています。松ぼっくりならぬ樅ぼっくりですね。モミの実は3年に一度ぐらいしかならないと言いますので、ラッキーだったのかもしれません。拡大してみましょう。
12) モミの果実(球果)です。この樅ぼっくりは、地面には落ちないといいます。樹に付いたままバラバラになってしまうから。私も、樅ぼっくりを初めて目にしたのでした。(2021/11/5)

1) 2020/12/6  2)10/24  3)-6)10/18  7)8)12/6  9)10/24 10)12/13 11)-14) 2021/10/29






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