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E4)
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A)ホシダ  穂羊歯
ヒメシダ科ヒメシダ属
本州(福島県以南)~九州、琉球 山野の明るい路傍に多い常緑性のシダ。葉室はカサカサした感じの紙質で、表側は無毛、裏側脈上には毛がある。葉の先端は項羽片状に突出し、これを穂に見立てて穂羊歯の名がある。葉柄基部には褐色の鱗片があるが早落性<1>
日当たりのよい道端などに普通に群生する。覚えやすいシダ。先のどがったシルエットは独特で、似た種類はない。道端でほこりをかぶっていることもある。<3>

A1) 今日の仕事は絶望的に疲れて興奮して眠れそうもない。こういう時は、シダで気分転換なのです。今日は、シダらしいシダです。しかし、シダらしいシダの中で、一目でわかるようなシダはほとんど無いようなのです。おそらくこれが唯一、一目で見てわかるシダのようなのです。だから、この森じゅうを探し回ってしまいました。しかし、こういう探し方では、そうは見つかりません。諦めかけていたら森の出口の道の上にありました。どうやらこのシダは森の中というより、日当たりのよい道端でほこりをかぶっていることが多いとか。つまり身近なところに生えているようです。これはホシダ。さて、一目でわかるとは、どこでわかるのでしょうか。
A2) ホシダ。穂羊歯と書きます。先端が長く伸びて穂のようだから、この名があるそうです。先端が伸びているだけでなくて、穂の部分が急に尖っているところに特徴があります。なだらかに続いて伸びていくシダはいくらでもあります。
A4) ホシダの葉の裏。シダと言えば、裏です。胞子がどうなっているか。しかし、このホシダ、群生していたのですが、胞子がついている葉は全くありませんでした。何故ついていないのか、いつつくのか、シダの世界はまだまだわかりません。(2022/2/4)

B)ジュウモンジシダ  十文字羊歯
オシダ科イノデ属
北海道~九州。山地の林下に多いシダで、夏緑生であるが暖地では常緑になる。十文字形になるので他種との区別は容易。イノデ属の一員らしく、全体に鱗片が多い。<1>
1)-B8)  裏女坂沢沿い
B5) 最下羽片
B7) 胞子は中間。鱗片も混ざっている
B1) 今日はシダです。シダは、このように叢生している場合が多いです。写っているのは、みんな同じシダです。この角度だとよくわからないけど、このシダには際立った特徴があります。シダでこんな特徴があるのって珍しいです。
B2) これはジュウモンジシダ。その名の通り、十文字の形です。T字型と言った方がいいかな。このシダはわかりやすいですね。この森には、そう多くは生えていないようでした。こんなシダばかりだったら、いいのですが。いつの間にか、これでシダ10種類目になりました。次からはいよいよ、シダの核心に進もうと思います。識別が難しいシダ、じつはこれらが最もシダらしい形をしているシダで、この森に最も多く生えているシダでもあります。これを乗り切ればシダ入門編はおわりですが、どうなることやら。(2022/2/15)

C)フモトシダ  麓羊歯
コバノイシカグマ科フモトシダ類
北海道~九州、琉球。暖地の林下や山麓に広く分布する常緑性のシダ。1回羽状で浅~深裂する。胞子は羽片の辺縁近くに付く。<1>
羽片基部の上部か突出しノコギリシダと見紛う羽片だが、コップ型の包膜(ノコギリシダは線形)。<2>
C1)-C9)
C10)-C12) 別の個体 パーツはフモトシダの特徴を備えているが、雰囲気が違うので別の種かもしれない
C2) 昨日、次回はいよいよシダの核心へ、と宣言してしまいましたが、やっぱり難しく時間切れなので、その前に別のシダです。これは、シダらしくはあるのですが、類似種がなくて比較的わかりやすいです。そして、この森ではあちこちにたくさん生えているシダ。その名はフモトシダ。名前の通り山の麓に広く分布するといいます。
C12) 例によって、シダは裏。胞子が葉の周辺に縁から離れて綺麗に付いています。シダに馴染んでくると、この胞子が美しく感じてきます。(2022/2/16)
D  アマクサシダ 天草羊歯
イノモトソウ科イノモトソウ属
本州(関東以南)~九州、沖縄
暖地山麓のやや乾燥した斜面に生じることの多い常緑性のシダ。暖地の路傍にも多い。頂羽片が明瞭。熊本県の天草地方で最初に見いだされた。長さは20~50cm。
似ているオオバノハチジョウシダは1mになるが、頂小片は伸びない。オオバノアマクサシダはオオバノハチジョウシダの変種(無融合性職種)で、頂小片は伸びるが、大きい。<1>
房総~山口ラインの南側でふつう<2>
最近は関東南部の内陸部でも見られるようになった<3>
D1-D8  西道の中腹の上部
D4) 最下羽片の下側第1小羽片が分裂している
D5) 側羽片の上側は短く、ときに欠ける
D7) 胞子嚢群は辺縁。偽胞膜に包まれる。
D1)ようやくこの森のシダが、これは〇シダ、あれは×シダと名前を呼ぶことが出来るようになった気がする。しかしこれはウワベだけだろう。なぜなら、そのほとんどがイタチとベニだからだ。いまだ、イタチとベニの仲間は、その区別がつかない。クラスに鈴木さんと佐藤さんがたくさんいて、この鈴木さんとあの鈴木さんの区別がつかないようなものだ。そんな中、イタチでもベニでもないシダを見つけて嬉しかった。
D3) これはアマクサシダ。天草で初めて見つかったシダという。葉の頂の先が伸びているのが特徴。房総-山口ラインの南側の暖地には普通に見かけるというので、どうかとは思った。岡山の著者が書いた図鑑では、暖地にわざわざ出かけなければ見ることが出来ない、とあったのだ。この森は南方系の樹木も多く暖地と言って良いだろうと勝手に解釈していたら、どうも最近は、関東南部の内陸部でも見かけるようになったという報告も知った。温暖化はシダの分布にも影響を与えているかもしれない。(2022/2/24)

★この森のシダ総目次はこちら

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