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A  ベニシダ 紅羊歯
北海道~九州、琉球(琉球では稀) 低山地の林下や路傍に多い常緑性のシダ。葉柄には褐色~黒褐色の鱗片が多いが、基部を除いて早落性である。葉身は三角状長楕円形で、形や大きさはかなり変異が大きい。葉質は紙質でやや光沢があり、若い時には紅紫場を帯びる。小羽片の辺縁には鋸歯がある。胞子嚢群はやや中助よりにつき、胞膜は若い時には紅紫色を帯びる。羽軸上には袋状鱗片が多い。<1>
小型の八の字、切れ込みなし<2>
A1)-A9)  裏女坂
A10)-A14) 西道
A3-A4 小型八の字 切れ込みなし 鋸歯あり
A6  羽軸上の袋状鱗片
A11) これもベニシダのようだ。
A13)-A14) 芽生え
A15)-A18) 5月、紅葉した。A18)胞子は見当たらない。
A19)-A29) 別の個体の胞膜は赤くなっている。種が違うのだろうか。
A1)  シダの中核のもうひとつ、ベニシダです。種類数も多くて生育量も多く、しかも見分けにくいということから「ベニシダが判ればシダ類がみえてくる」と図鑑にありました。私はベニシタのことはほとんどまだ判っていませんが、ベニシダっぼいシダを頭に入れると、確かに、この森のシダで、全く見当のつかなかった「普通のシダ」は、ほとんどがベニシダかその仲間であったことに気付きました。あとは、何ベニシダかというのが問題です。初心者用の図鑑には10種類載っているんですか、載せられなかったのも多数とありました。写真は、狭義のベニシダの特徴をもっとも備えていたベニシダっぼいシダです。じつはベニシダっぼいシダをいくつも見つけているのですが、いまだ区別が付いていません。すべて狭義のペニシダのような気もしますが、難しいです。
A6)  ベニシダの裏、例によって、胞子がたくさん。イタチシダは全体のシルエットがポイントのようでしたが、ベニシダは細部に違いがあるようで、胞子の位置が真ん中よりで、羽軸上に袋状の鱗片が多いというのが一つの特徴のようです。これは、そのとおりなのですが、さらにまだチェックポイントがあるようで、複雑です。ベニシダの名は、春の若い時に赤くなることから来ているそうで、その若い時の様子も見なければならないとも言います。気長にやるしかないですね。(2022/2/20)
<芽生え>
A13) シダの芽生え、第3弾。ほんとうは、ゼンマイを探していたのだが、なかなか見つからないのです。あったと思うと、根元から葉が出ているものばかり。ゼンマイは冬に枯れるので、葉はないはずなのです。これは、ベニシダでした。シダによって芽生えの姿も違いますね。
A14) ベニシダの芽生え。茶色いのが特徴でしょうか。(2022/3/17)
<紅葉?>
A15) 今日は久しぶりにシダです。シダには冬にも枯れない常緑のシダと、冬には枯れるいわゆる落葉、シダの場合は夏緑というのがあって、この夏緑性のシダを探しているのだが、なかなか見つかりません。落葉樹と常緑樹は、常緑樹の方が葉が厚くててかてかしているので大抵区別できるのだが、シダの場合はそうはいかないみたい。それともまだ、夏緑性のシダは芽生えてないのだろうか。そんな中、この季節、ひときは目立つシダがあります。シダの紅葉です。晩春だけ葉が赤くなるシダはいくつかあるようだが、その代表格が、このベニシダです。赤くなるから紅なんですね。
A16) 赤くなったベニシダ。正確には赤くなってから落葉するのではなくて、芽生えた葉が赤いということのようです。この森にはベニシダがたくさんあって、印をつけて色の変化を観察するのもいいかもしれないとも思いましたが、山旅計画を進めるつもりなので、そうはこの森に来れないので、のちのちの楽しみに取っておくことにしました。
(2022/5/9)
A1)-A9) 2022/2/18  A10)-A14) 2022/3/17 A15)-A29) 2022/5/7

B トウゴクシダ  東谷羊歯
オシダ科オシダ属
北海道~九州、琉球。低山地の林下や路傍に多い常緑性のシダで、形態の変異が大きい。ベニシダと似ているが、葉柄や中軸の鱗片が黒褐色であること、葉身上部の羽片が急に短くなること、最下羽片の下側の小羽片が浅裂~深裂すること、などの点で異なる。名前は東国ではなく、愛知県東谷山にちなむ。<1>
中型ハの字。暗緑色でツヤがあり、小羽片の縁が波打つように見える。羽片の柄がほとんどない<2>
この仲間がひととおりわかるようになるまでには、たいていの人は数年かかるほど複雑で種類も多い<4>
B3) 葉身上部の羽片が急に短かいといえるか、微妙
B4)   最下羽片の下側の小羽片が浅裂~深裂。中型ハの字。中型ハの字は他に、オオベニシダ。
B5)   羽片の柄がほとんどないといえるか、表からはそう見えるが、裏から見ると柄がある。
B7)   袋状の鱗片。オオベンシダにはない、
B8)   黒い鱗片。オオヘニシダは淡色。
B2) このところ残業続きで、昨日はパスしたが、意地でもシダの続きです。難関のベニシダの仲間たち。一つぐらいはベニシダでないベニシダの仲間を見つけようと必死で探しました。確信はないのですが、見切り発車で、これはトウゴクシダです!と言い切ってしまおう。図鑑には「この仲間がひととおりわかるようになるまでには、たいていの人は数年かかるほど複雑で種類も多い」とあるくらいだから、間違い覚悟なのです。 
B7) 例えばということで、これがトウゴクシダの同定ポイントの一つです。葉の裏の葉軸に付いている鱗片が袋状。他の同定ポイントは、じつは微妙なので、確信はできないのですが、トウゴクシダは低山で普通、とのこと。トウゴクとは東国ではなく、名古屋市郊外の東谷山で発見されたからだとか。この山って、都会の中の200mに足らない低山のようです。私が通っている山と似ているので、トウゴクシダだろうと勝手に思うのです。(2022/3/11)

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