予告編
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<シダ総目次>
●この森のシダ類 (現在20種)
Z01   シダらしくないシダ Aマメヅダ、Bフユノハナワラビ
Z02   不分裂葉のシダ Aイワガネゼンマイ Bイワガネソウ Cオオバノイノモトソウ Eヤブソテツ
Z11   一回羽状に切れ込むシダ1(特徴のあるもの) Aホシダ Bジュウモンジシダ   Cフモトシダ  Dアマクサシダ
Z12 一回羽状に切れ込むシダ2(シケシダに似たもの) Aミゾシダ
Z13 一回羽状に切れ込むシダ3(クマワラビ類) Aクマワラビ
Z22 二回羽状 イタチシダ類 Aオオイタチシシダ Bヤマイタチシダ
Z23  二回羽状 ベニシダ類 Aベニシダ Bトウゴクシダ
Z31  三回羽状に切れ込むシダ Aリョウメンシダ  Bタチシノブ

<予告編>
やっと終わった新年第1週。心は明日やっと行ける森に飛んでいて、今年のテーマである隠花植物の予習のためにコケ図鑑や菌類図鑑を眺めていたが、相当ハードルが高そう。まずは手始めによく目につくシダからかなとシダ図鑑をめくるが、これも似たようなものばかりで頭を抱える。やはり花がないというのは厳しいなあ。たとえば、この写真に写っているのはすべてシダのようなのだが、何種類のシダが混ざってい居るのだろうか。1年後には、わかるようになっているのだろうか。(2022/1/7 E)

A  イワガネゼンマイ 岩ヶ根薇
 イノモトソウ科イワガネゼンマイ属
 北海道~九州、小笠原 山地林下に生育する常緑性の大きなシダ。根茎は短く這う。<1>
イワガネソウとともに、似た環境にある普通種で、1mにもなる大きさで目立つ。葉脈で見分けるが、遠目で見分けたい。イワガネゼンマイはツヤなし、薄くやわらか、さきが尾状に伸びる(イワガネソウはツヤあり、厚く硬い)<2>
A2~A6 裏東道の中腹周回路の山頂分岐の西すぐ
A7~A13  裏東道の中腹周回路の山頂分岐の西(ケヤキ道への途中)
A4  葉脈は網をつくらない。二股に分かれたまま合流しない。胞子は葉脈上に並ぶ。
A5  胞子。胞膜はない。
A10  葉先は急に狭くなり伸びる。
A1)シダ開始です。この森で数週間、シダに注目して歩きました。普段はそう目につかなかったのですが、森はシダだらけです。冬だから常緑のシダが目立つということもあるでしょうが、それにしても多すぎるというのも困ります。シダらしいシダは、それぞれ似ているようで違う。なかなか区別がつかないのです。それでも、だんだん目が慣れてきたのでしょうか、区別がつくような気がしてきました。まずは、区別しやすそうなものから、少しずつ確認していきたいと思います。ここは森の北側の日陰の道。シダはこういうところに多いようでした。
A2) これはイワガネゼンマイというシダです。葉が分裂していないのであまりシダらしくはないのですが、こういうシダだけでも何種類かあって名前が分かるまでは苦労しました。一見、ササのようにも見えますが、葉の裏をめくると、一発でシダだとわかります。
A4) イワガネゼンマイの葉の裏。胞子がついていますね。花と違って胞子は、付く時期が定まっていないようで、冬でも胞子がいっぱいです。イワガネゼンマイの場合は、この胞子のつき方が同定のポイントです。(2022/1/16)
A1)-A13)  2022/1/16
 
B  イワガネソウ 岩ヶ根草
 イノモトソウ科イワガネゼンマイ属
北海道~九州、琉球 山地林下に生育する常緑性の大きなシダ。イワガネゼンマイに似るが、葉の色が濃く、葉脈がところどころで結合して網目をつくるところが異なる。樹片の中助近くに黄緑色の斑がはいるものがあり、フイリイワガネソウと呼ばれる。<1>
ツヤあり、厚く硬い。葉脈は網目となる。中助沿いでは、軸沿いの角度となる。<2>
笹に似た濃緑色の葉は、シダというより観葉植物。林内に生え群落をつくる。先は次第に細くなる。<3>
B1~B2  裏東道の中腹周回路の山頂分岐の西(ケヤキ道への途中)。フイリイワガネソウ。
B3~B7  裏東道の中腹周回路の山頂分岐の西すぐ
B2  葉脈は網をつくる。
B5  わずかに胞子がある。この時期、胞子が出ていた個体は少なかった。
B1) 昨日紹介したシダ、イワガネゼンマイはこの森ではあちこちで見かけました。ササみたいと書きましたが、そっくりだけど、もっと濃い緑で観葉植物みたいな植物がありました。これはとてもシダとは思えません。しかしシダかどうか確かめるために、裏を見てみましょう。
B2) 胞子はないようです。シダじゃないのかな。しかし、まるっきり似た個体の裏には、胞子が付いていました(B5)。じゃあイワガネゼンマイかというと、この写真をよくみると葉脈が網目になっています。これは類似種のイワガネソウです。これで、シダの同定がクリアです。しかし、どうも、今回はシダにしては全く易しい事例のようなのです。つぎはどうなることやら。(2022/1/17)
B1)-B7)  2022/1/16

C  オオバノイノモトソウ 大葉の井之許草
イノモトソウ科イノモトソウ属

C1~C2  裏東道の登り階段  裏に胞子あり 翼が少しあるからセフリイノモトソウかも
C3-C5   東道登ってすぐ  
      C5  鋸歯があるのは栄養葉のはずだが。→C6以下の観察で、胞子葉の先端には鋸歯があり、かつその部分には胞子は付かない。
C6-C14  裏東道の中腹周回路
C6  左が胞子葉で右が栄養葉。胞子葉の方がスリム
C7-C10  胞子葉。先端だけ鋸歯があり、その先端は胞子が付かない
C11-C13  栄養葉。鋸歯がある。当然ながら、胞子はない。
C14   胞子葉と栄養葉は、地面から独立に出ている。

C1) 今日は、シダです。調べれば調べるほどだんだん怪しくなってきたので、今日のところは、途中報告です。いろんなシダが写っていますが、下の中央の少し左のササみたいのが、先日紹介したイワガネゼンマイです。その右上にもやはりササみたいなのがあります。だけどこちらは細長い葉です。これは何かというのが、次のミッションです。
C5) シダは葉の裏を見る。イワガネゼンマイは、葉脈の上に胞子があるけど、これは葉の縁にあります。となるとこれは、オオバノイノモトソウです。しかし、よくよく調べると、オオバノイノモトソウは、類似種がたくさんあるようなのです。しかも、それらは胞子を付ける葉と、付けない葉があって、両方を調べなければならないことが判明。この週末への宿題です。シダって本当に難しい。(2022/1/20)
C6) 今日はシダです。先週、宿題とした、オオバノイノモトソウです。シダは、場合によって、胞子がつく葉とつかない葉があって、その場合は大抵は形が違うそうです。胞子葉と栄養葉といいます。写真の左が胞子葉で右が栄養葉です。オオバノイノモトソウの場合は違いは微妙で、左の胞子葉の方がスリムです。もう一つの違いは、、、
C9) オオバノイノモトソウの胞子葉。胞子が付いています。さらに葉縁に鋸歯がありません。
C13) オオバノイノモトソウの栄養葉。胞子がなくて、さらに鋸歯があります。これで宿題は解決。しかしシダ観察のまだまだ序の口です。少しずつ、少しずつ。(2022/1/26)

D イノモトソウ 井之許草
イノモトソウ科イノモトソウ属

E0 ヤブソテツ  いろいろ
イノモトソウ科ヤプソテツ属
E0-1) 今日は仕事が大荒れで、対策会議の連発で疲れ果て、就寝前の気分転換でシダに取り組んでいます。しかし、こちらも混迷の限り。。。最初に見つけた時は、これはわかりやすいシダだと喜んだのもつかの間だったのです。最初ひととおりこの森を見歩いたところ、1か所にしか生えていなかったので、ヤブソテツと同定したのです。しかし、もう一度、歩いた時に次から次に同じようなヤブソテツが見つかり、しかしどうも様子が違うと気付いたのでした。
E0-2) こちらがもうひとのヤブソテツ。まず一目見て、色合いが違いますよね。改めて調べてみるとオシダ科ヤブソテツ属には間違いなさそうなのですが、オニヤブソテツとかヤマヤブソテツとか10種類ぐらいあって、葉の形とか胞子の色とか毛の有無とか多くの相違点がある。それも混沌状態で、図鑑によって違っていて、何を指すのか「人によって違う」と書いてあるのさえあります。そもそもちょっと種類が多すぎます。ということで、今日は一日、混沌としていたので、混沌のまま締めくくることにします。(2022/1/27)
E1 ヤブソテツ 
イノモトソウ科ヤプソテツ属
北海道~九州 山地、山麓の林下や路傍に多い。羽片は10-15対くらいのものが多いが、ときに細かく20対以上になるものもある。羽片の先は鎌状に曲がり、先端に細鋸歯がある。葉身は黄緑色で光沢のないものが多いが、やや緑が濃く光沢のあるものなど変異が多い。羽片の基部上側が耳状になるのとないものがある。胞膜の中心部は黒褐色にならない。<1>
 
E1~E7 E14 北側周回道の群落 すべて同じ種に見えた
E3   葉脈が濃い緑。これはこの種の特徴ではなかろうか。
E4  鋸歯あり
E7  胞膜の中心部は黒褐色にならない。しかしこの胞子(正確には胞膜というらしい)の周りの縁がなめらかかどうか、とか、いろいろ違いもあるらしい。しかし、それって弾けたら変わってくるだろうから、一概に言えそうもない。
E14 胞子がはじけるとこうなるのだろうか
E8~E13  上記より西側    同じ種にみえる
 
【1】いよいよシダに取り組みます。先週、10種類はあるヤブソテツいろいろということでお手上げて状態でしたが、最低でも2種は明らかに違うので、仮同定しておきます。この写真は、ヤブソテツの群落で、これらは皆そっくりで、同じ種類のようでした。
【2】これが、ヤブソテツのとある一種。じつは、葉の形が種によって違うようなのですが、変異も多いらしくて、葉の形だけでは種の区別はわかりません。色艶の違いの方が大きいようなのですが、これも変異が多いとか。図鑑によっても記述が違います。そこで、、
【3】シダのポイントは、葉の裏です。つまり胞子の形と色。これは白いですね。となると、ヤブソテツかテリハヤブソテツ。この両者の違いは、葉がツヤがなくしなやかで、胞子が小さい方がヤブソテツというのですが、そんなの二つ並べて見なければわかりません。どちらかというとツヤがないと勝手に判断して、これはヤブソテツとしておきます。ヤブソテツ属ヤブソテツから始めなきゃね。(2022/2/3)
E1)-E14)2022/1/29


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