1)
1)
2)
2)
3)
3)
4)
4)
5)
5)
6)
6)
7)
7)
8)
8)
9)
9)
10)
10)
11)
11)
12)
12)
サネカズラ 実葛  別名 ビナンカズラ
マツブサ科サネカズラ属 旧モクレン科
本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄 山野の林縁 常緑つる性大木 雌雄別株または同株 花期8月 集合果は球形で赤く熟す 果実11月 樹皮から採った粘液を整髪に使ったので美男葛の名がある<1>
林縁や常緑林内にやや普通 この葉形のつる植物は他に意外に見当たらないので見分けやすい。低い鋸歯があるが、全縁の葉もしばしばみられる<4>

1)林縁で複数のつる植物が絡まっていた。赤い実が無かったらスルーしていた
3)集合果実 コーヒーの木の実に似ている
4)若い実 集合果であることがよくわかる
7)互生
8)これは全縁 無毛

1)2)コロナで休日は欠かさずこの森を歩いて1年半。94種目の樹木になります。正直、こんなにたくさんの種類の樹があるとは思いもよりませんでした。でも同定できたのはまだ何分の1にもいっていないでしょう。葉で同定できるはずですが難しくてこれ以上は無理かなと思っているこの頃ですが、赤い実に誘われて覗いてみたら、初遭遇の樹のようでした。林縁に複数のつる植物がぐちゃぐちゃに絡まっています。中央の赤い実がなかったら見向きもしなかったはずです。より分けて観察したところ、果実もつる植物のものでした。葉の特徴からこれはサネカズラ(実葛)のようです。例によって拡大してみましょう。
3)サネカズラの実。コーヒーの木の実に似ている感じですが他人の空似。この実は残念ながら食べてもいいけど味がないそうです。でもこの実は目立つから、実葛=サネカズラという名が付いたとも言います。樹皮から採った粘液を整髪に使ったので美男葛(ビナンカズラ)の名もあります。
4)サネカズラの若い実もありました。一つの花(多くの雌しべがある)から多くの実ができる集合果であることがよくわかります。モクレン科、例えばコブシと同じですね。サネカズラもかつてはモクレン科に分類されていたようです。この樹をサネカズラと同定した決め手となりました。■さて、切りの良い100種までもう少しです。100種を達成した頃には、コロナも終息していて(希望的観測)、他の遠くの森へとフィールドを変えようかなと思っているところです。北海道がいいかな沖縄がいいかな。(2021/10/22)
12)今日は、補遺版みたいなものだが、先週紹介したサネカズラの実が真っ赤に色づきました。まだまだ赤くなりそうです。サネカズラはたくさん生えていそうなので、いろいろ探しましたが、これしか見つかりませんでした。森の奥にはあるんだろうけど。これ、花も美しいようなので、場所を記憶に留め、来年8月を待つことにしよう。忘れそうだけど。 
補遺のついでに、先週、サネカズラの実が集合果であり、集合果と言えばコブシもそうだと触れましたが、その写真を紹介していませんでした。なので、コブシを見に行ったら、実がない!! 樹はあるんだけど、枝打ちされてしまっているようでした。その場所は森の入口付近の落葉樹林帯ででよく手入れが入っているんですね。この地域の草地や森は放置しておくといずれ照葉樹林帯となり道も埋もれてしまうので、人が楽しむには森としての管理は必要であるのですが(すでに照葉樹林になっている部分は道以外は放置されているようです)、若干残念な気も。仕方ないのでこれは6月のコブシの集合果です。そういえば、コブシの花も撮り忘れていました。コブシの花は3月です、忘れないようにしよう。→コブシ  (2021/10/27)
1)-11) 2021/10/16   12)10/24

You may also like

Back to Top