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A クマワラビ 熊蕨
オシダ科オシダ属
北海道(奥尻島)~九州 山地林下、山麓の路傍などに多い常緑性のシダ。葉身上半分の胞子嚢群のついている羽片は、つかない羽片に比べ明らかに縮小する。またこの部分は早く枯れてしまう。小羽片の葉脈は凹み、先端は鋭頭になる。名前は、葉柄基部の鱗片が多い様子を熊にたとえたことによる。<1>
少し山寄りに、ごく普通の種で、同定のための解説は不要なほど<3>
 A1) -A11)晩冬(3/25)
A1) 先端が枯れている
A2)-A3) 枯れている部分には胞子がある
A4)-A5) 葉脈は凹む 先端は尖る
A6)  胞子はない
A8)  鱗片が熊?
A9)-A11)  芽生え。これは熊に似ているかな。
A9)  冬の間は葉身は寝ていた。
A12)-A17)春の新緑(4/8)
A1) この森でよく見かけるがどうしても同定できないシダがあった。先端が枯れているのである。シダの同定には全体のシルエットが大事なので半分枯れていては話にならない。しかも葉の裏をみても胞子がない。胞子は同定の第2のポイントなのに。しかしこのシダはことごとく、先端だけが枯れているのに気付いた。これはこの種の特徴なのではないか。そして、、、
A3) 枯れた部分をよく見てみると、胞子らしきものがある。これはつまり、胞子が付いている部分だけ枯れているということだ。胞子が付いていない葉は枯れない。こういう性質を持つシダといえば、クマワラビだ(ワラビとは科が違う)。と、同定完了。19種目である。そして、これで恐らく細かい区別は別にして(イノデやベニシダやイタチの類縁種など)、この森の常緑のシダはほぼ同定できた。しかし、これから次々と夏緑生のシダが生えてくる。シダの道はまだまだ続くのである。
A10) クマワラビの芽生えを紹介しておく。シダのなかでももっとも毛深いのではないだろうか。この毛が、クマワラビの熊にたとえられたのだろう。(2022/3/28)
<若葉>
A12) 樹木の芽生えが種類によって時期が異なるのと同じように、シダも種類によって時期を違えて一斉に芽生えるようだ。4月に入って、写真のような若い葉を展開しているシダが、あちこちでみられました。どれもクマワラビのようでした。クマワラビは、この森でかなり多く生えているのですが、3月までは濃い緑色の半分枯れた葉が地面に張り付いていたのが、このように一斉に若々しく立ち上がると、森の姿が一変するようです。
A16)例によって、シダは裏側。クマワラビの胞子です。大きな白い幕で覆われています。これは綺麗ですね。(2021/4/8)

A1)-A11) 2022/3/25  A12)-A17)4/8

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