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シュロ 棕櫚
ヤシ科シュロ属
九州 暖地では野生化している 常緑高木(高さ5~10mになる) 葉は古くなると先が折れて垂れ下がる 雌雄別株 花期5-6月 鳥が種子を運んで思わぬところに生えることがある<3>
本来の自生地は九州南部と言われ、東北南部~九州の温暖帯に野生化。中国原産説もある。市街地周辺の常緑樹林内にやや普通<4>
★中国産のトウジュロは葉先が垂れない
3)下の方の葉の先が垂れている。
10)-11)  A31(東道入口)の個体。果実が目立つ雌株。どこにみがつくかわからなかったがこれで判明。B28+4も雌株だった。

1) 記念すべきこの森の樹木100種類目です!! これはヤシ科のシュロ。じつは1年前からこの森に生えていたのはわかっていました。ただ、ヤシは熱帯の樹。サボテン公園だとかでよく見かけるので南国風を装うために植えたもの、この森でもかつて森の管理者が、何も考えないで生態系を無視して輸入したものを植えたとばかり思って、けしからんと無視していました。ところが最近読んだ柳田国男「海南小記」に、シュロの仲間のビロウのことを清少納言を引用しながら古来、牛車を飾ったり、朝廷の儀式の団扇として、さらに神社の神木として仰がれてきたので、日本のどこかに自生ているはずと探し回ったと書かれていたのです。柳田は日本のビロウの源流は八重島でないかと、日本人は南方から来た証拠にしようと試みているのです。つまりヤシ科は古来日本で親しまれてきたわけで、改めてこのシュロの原産地を確認してみたら、九州南部に自生するれっきとした日本原産の樹。鳥が種を運ぶので、温暖地にはよく野生化しているとありました。ということで、この森の樹木の100種目として登録する次第です。
6) シュロの葉。見た感じがそっくりの仲間のビロウの葉は、分裂している葉の根元がくっついていて、水を運んだり、団扇にしたりして、生活に有用だったらしい。だからこそ、古代の人は神木として崇めたのかもしれない。しかしシュロは、このように根元から葉が分かれているので、余り使い物にはならないなあ。(2021/12/21)
<果実>
10) これは先日紹介したシュロですが、雌雄別株なので雄株か雌株か確認したいと思っていました。しかし花や実がどこに付くのかわからずじまい。そしたらもう一本のシュロを見つけ、見上げたら沢山の実が生っていました。樹冠かと思っていたのですが、葉の下に実が付くんですね。豪快な実のつき方です。拡大してみましょう。
11) シュロの実。もう熟しています。鳥が運び思わぬところに生えるらしいです。しかしこの森では幼樹は見かけたことがありませんので、幼樹の生育条件としてはこの地は寒すぎるのかもしれません。(2021/12/29)


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