ニシキウツギ 二色空木
スイカズラ科タニウツギ属
本州(宮城県以南の太平洋岸)、四国、九州 山地の雑木林の日当たりの良いところ 落葉小高木(高さ5mになる) 雌雄同株(両性花)<3>
太平洋側に多く山地の低木林や林縁にやや普通 葉裏の脈上に毛が密生し、枝はヤブウツギと異なり無毛 花は白から紅色に変わる<4>
タニウツギやハコネウツギ、ヤブウツギと本種を見分けるには葉裏の毛を見ないと難しい<5>
<ウツギと名の付く樹>→ウツギへ
3)一部に赤い枝
8) 葉の裏の葉脈に毛
10) 葉を折り曲げてみた
11) 若い果実
12) 果実
13) 樹皮
14) つほみ
15)-20) 開花 白から赤くなるがすべてそうなるわけでもなさそうだ。
空木シリーズその3です。春の一時期にこの森の一面を白く染めるウツギは、色々調べた結果、そのほとんどがマルバウツギであることがわかりました。その決め手となったのは果実でした。葉だけ見るといろいろ違いがあったのですが、すべて同じ形の実をつけていたのです。20種類はあるウツギのうちたった一種のウツギだったとは、残念ではありますが、これですっきり。しかし、この空木は違います。
11)12)この空木は果実は、マルバウツギの実とは全然違います。これはスイカズラ科タニウツギ属となります(マルバウツギはユキノシタ科)。しかしタニウツギ属の空木も何種かあって、葉の裏の毛を見ないと区別できないらしいのです。毛の多さが違うようですが、実物を見比べないと確信できません(10)。とりあえずニシキウツギとしました。しかしニシキウツギの花は最初は白色で、しばらくすると紅色になるというのです。紅色の空木の花は見たことないので、春が待ち遠しくなるのです。→白から赤になりました。正解!
10)は葉を折り曲げたもの。本種は毛が密生しているが、ヤプウツギも同様で区別がつかない。しかしヤブウツギは花は紅色。また、タニウツギも毛が密生するが、分布が日本海側なので植栽でない限り違うと判断した。(2020/10/29)
<開花>
18) 昨日に続き、今日もウツギです。こちらのウツギは横を向いて咲いていて、昨日のとは違うウツギです。ニシキウツギです。このウツギには特徴があります。
19) ニシキウツギの花です。花の色が白から赤へ変わるんですね。花粉があるうちは白、花粉がなくなると赤くなるようです。ここには花粉があるよと蝶や蜂に教えているんですね。
20)ニシキウツギの花は、ここまで濃い赤になります。ただ、すべての花が赤くなるわけではないようです。じつは、今回白から赤に変わる様子を写そうと思っていたのですが、なかなかうまく色づいてくれなかったのです。今日、ラストチャンスとおもって見に行ったのですが、すでに花は終わっていました。来年再チャレンジです。(2021/5/22)
<冬芽>
21) 昨夜は夜更かししたとはいえ、起きたのは昼。10時間ぐらい眠ってしまった。よほど疲れていたのだろうか。眠り過ぎというのも良くないもので、全然やる気が出ずにダラダラ。この森には夕方近くになる。シダは相変わらず、みんな同じに見えて狙いが定まらない。たまには何もない一日もいいかな。というわけで、もう寝ようかと思ったが、わかりやすい冬芽を。これはニシキウツギです。ウツギは多くの種類があるが、冬まで果実が残っていて、わかりやすいです。この果実でニシキウツギとわかります(ハコネウツギも同じだけど)
22) ニシキウツギの冬芽。"顔"に見えませんか。いつもとバターンが違って、葉痕が"口"にみえますが、どうでしょうか。(2022/2/11)
1) 2020/9/19 2)-10) 10/16 11) 9/19 12)10/16 13)9/19 14)15)2021/4/24 16)17) 5/5 18) 5/9 19) 5/7 20) 5/15 21)-25) 2022/2/11