1)海が見える展望台の南側
1)海が見える展望台の南側
2) 樹形(下の樹)
2) 樹形(下の樹)
3)樹皮は平滑
3)樹皮は平滑
4)葉の形も色もいろいろ
4)葉の形も色もいろいろ
5)長細い感じではある
5)長細い感じではある
6)裏は白い
6)裏は白い
7)下の葉っぱ
7)下の葉っぱ
7)-2 下半分は鋸歯なし
7)-2 下半分は鋸歯なし
8)裏は毛がある
8)裏は毛がある
9)若いドングリ
9)若いドングリ
10)帽子は深め
10)帽子は深め
11)芽
11)芽
12)葉の展開
12)葉の展開
13)
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16)
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20)
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30)
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アラカシ  
ブナ科コナラ属 常緑高木 宮城県以南 現在の関東平野の雑木林を代表するのはコナラだが、人間が定住する前の自然植生はシイやカシだった。雌雄同株。<1>

<同定への道>
以下諸説。
★関東にはシラカシが多く、アラカシは少ない。<4>
★アラカシの葉の裏には毛があるが、シラカシはない。シラカシの方が葉は細長い。アラカシの方が鋸歯が粗い。<4>
★アラカシの葉は変異が大きく、アカガシのような大きな葉をつける個体もあれば、シラカシのように細い葉をつける個体もある。<4>
★樹皮でアラカシとシラカシを区別するのは困難。<5>
★シラカシのドングリの先端に段があるが、アラカシにはないのが決め手か。
★シラカシの殻斗の輪状層6段明確。堅果の半分を覆う。
→葉の毛ではアラカシ。どんくりはシラカシっぽい。シラカシのような細い葉が多いがそうでない葉もある。ということで、確実度50%。
★その後、カシをいろいろ見てみると、アラカシは明らかに葉が幅広く、同じ細長いシラカシとウラジロガシの方が似ていることが判ってきた。そこでこれはアラカシ(確実度70)と訂正(2021/3/11)

このどんぐりの樹は90%コナラだ、と片が付いたと思いきや、反対側の樹に同じようなどんぐりが生っていて、またまた頭を捻ってしまったのです。お地蔵さんの後ろに並んでいる樹の真ん中(1)、一番細い樹がちょうど私の背の高さのところに枝を伸ばしていた(2)。ここにもコナラが、と思いきや、樹皮も違うし、葉も違う。こちらの方が厚くて常緑樹っぽい。またまた悩んでしまったのです。
1)2020/8/12  2)8/21 3)5)8/10 4)8/17  6)8/15  7)-8) 8/17
このどんぐりは何か、難解です。樫(カシ)には違いないとは思うのだが、アラカシなのかシラカシなのか、ウラジロガシかもしれない。図鑑にはもっともらしく葉や樹皮の特徴が書いてあるのだが、よくよく読んでみると特にアラカシの葉は変異が多くて、アラカシとシラカシの区別はつかないらしい。樹皮も同じ。両種の雑種すらあるようなのだ。どうやらどんぐりで区別がつきそうで、シラカシのドングリの先端に段があるが、アラカシにはないのが決め手という説もある。このどんぐりが育ってくれると確定できそう。定点観察の楽しみがまた一つ増えたのでした。2020/8/18
9)11)8/10  10)12)8/15

<新芽と花の展開>
13)-16)  B30(女坂展望台)のアラカシ
15)新芽と共に雄花(?)が見える
16) 雄花だと思うが雌花かもしれない←雄花です
17)-19)  A04のアラカシ これらは雄花だ。
20)-24)  アラカシいろいろ 赤からだんだん黄緑になっていくようだが、ちょっと違いすぎる感じもする。どれかがシラカシなど他のカシかもしれない。

13) 昨日、照葉樹林の新緑としてカシの新緑を紹介しましたが(「この森は、、」66)、カシの芽生えの様子をもう少し紹介しましょう。これは、ちょうど海が見える展望スポットに生えているカシです。何か茶色っぽいのが芽生えているのが判るでしょうか。拡大してみましょう。
15)カシの新芽です。新芽は最初は赤茶色で、だんだん黄緑色になっていきます。これは恐らくアラカシだが、この森にはアラカシが沢山あるので、さまざまな色の新芽を楽しむことができます。そして新芽の左には花。位置的には雌花のはずだが、雄花かもしれない。要確認だ。(2021/4/19)。追記:これは雄花でした。(2022/4/28)
13)-16) 2021/4/18  17)-19) 4/4  20)-22) 4/11  23)-24) 4/4 

<雄花と雌花>
25)-35)
B31   上記のB30とダブっているが、以下、このあたりのカシはすべてアラカシとの前提で整理した(シラカシが混ざっている可能性はあるが、花で区別は難しい)。
25)-28) 29)-31)  それぞれ別の個体の雄花
 茶色いのが、苞(ほう)で蕾を包んでいたもの。その先端が尖っていて広い卵型なのはシラカシとあるが、アラカシは卵型(尖っているとは書いていない)、と<1>にある。これではわからない。
32)-33)  34)-35) それぞれ別の個体の雌花
 
25)この森の常緑樹の代表格であるアラカシは、一年中ほとんど同じ姿をしているが、唯一この時期だけ目を奪われます。ただ、これは樹冠でのはなしで、樹の下の方では変わり映えはしません。幸いアラカシの樹冠を見ることが出来る場所があるのです。普段は濃い緑色の葉なのですが、この時期だけ、茶色い新芽が出て、かつ花が咲いています。花は見にくいので拡大してみましょう。
27) アラカシの花。これは雄花です。もっと拡大してみましょう。
28) アラカシの雄花。では雌花はどうでしょうか。今回1年ぶりに雌花を見つけることが出来ました。
33) アラカシの雌花。こちらは例によって地味ですね。じつは、この樹はアラカシと言っているが、シラカシとの区別が未だについていません。普通は、花が見分けることが出来るものなのだが、花も似たりよったりなんです。スダジイとマテバシイの区別もわからないし、シイ・カシは難しいです。(2022/4/28)
25) 2022/4/21  26)-35) 4/24


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