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Aギンラン   銀蘭
山野の林内に映える多年草。花は白色で、半開きのまま終わる。花期5月。<51,52>
特殊な菌類「菌根菌」と共生をする半寄生植物
A1) 今日は、この森でやっと見つけた野草を紹介します。もう5年前にもなるだろうか。当時は、月1回もこの森には行ってなかったが、うれしそうに話しかけてきた方がいた。大きなカメラを抱えているとよく話しかけられるのだ。これは何の花?とか。しかしこの時は、「ギンランが咲いていたわよ!!」。珍しい花を見つけるとつい話したくなるのだろう。ギンラン。蘭の仲間だ。黄色いキンランは絶滅危惧種。里山の花の女王と呼ばれる。高山の女王はコマクサだが、その里山版というわけだ。白いギンランは、それよりは地味だが、珍しいことには変わりはない。両者ともに「菌根菌」と共生して、というか菌に依存しているので特殊な土壌にしか生育できない。庭に植えてもダメというわけだ。山野の野草の花好きには、あこがれの花なのだ。この森に、ギンランが咲いているとは驚きだった。もちろんその時もよく探してみたが、そう簡単にみつかるわけはない。この森に毎週通い出しても気になっていた。もう3シーズン目に入ったが、ずっとギンランは目当ての花だったのだ。しかしそうは見つからない。そして、昨日のこと。写真の照葉樹林帯を歩いていた。ここは森が途切れているので明るいが、ずっと暗い森の中の道が続く。このあたりには野草の花は咲いていたためしがない。前方から、お年寄りの方が向かってきた。ここはお年寄りがよく散歩されている。運動のためだろうが、なかにはとてつもなく植物に詳しい方もいらっしゃる。道は狭くすれ違うときに危ないので、立ち止まって端による。そしたらお年寄りはにっこり笑って、「ギンランが咲いたね」「えっ、ギンランですか」「ほらそこそこ」。
A2) 指さされたところに、確かにギンランが。小さいです。これは見つからないな。教えてもらわなかったら、わからなかっただろう。そもそもこんなところに咲くとは不覚だった。よく調べてみると、シイ・カシ林、つまり照葉樹林帯の林下に咲くらしい。つまり、そういう土壌でなければならない、ということだ。
A4) ギンランの花は、半開きで終わるという。このギンランはまだ開いていないようだが、これから開くのか、開いたあとなのかはわからない。可憐としか言いようがない。5年ごしのギンラン探し、よく咲いてくれたと思う。今のところ、この一株しか見つかっていない。(2022/4/30 E)
B キンラン  金蘭
落葉樹林の林内に映える多年草。花は黄色。ギンランと同じ環境に生える。花期4~6月。<51,52>
特殊な菌類「菌根菌」と共生をする半寄生植物
関東地方では里山で普通に見られたが、急速に少なくなった植物の一つ
【B1】「春を探しに★シリーズ」として3月第1週から先週まで10回にわたり、休日を全て費やして各地の春の山の花をひたすら見て回ってきました(だから読メともご無沙汰でした)。栃木・静岡・千葉・茨城・長野そして新潟2回で締め。数年来の念願でした。いやあ山の花を堪能しました。しかし詰め込み過ぎもあってか、終わったとたんに脱力感。GWの予定も全く立てていません。■今日は、そういうわけで久しぶりにいつもの森へ散歩に行きました。花はないですね。特に先週と先々週の新潟では、野草や樹の花がそれこそ咲き乱れていたのですが、全く比較にもなりません。カタバミとマルバウツギが咲いていた程度。ところがです。なんと、とんでもない花が咲いていたのです。ただ、写真のこれは、ほぼ花が終わっています。ところが・・・。■「春を探しに★シリーズ」全10回はこちら
【B2】もしやとは思ったのですが、花が萎んでいる【B1】ではよくわかりません。そしたら別の場所でしっかりと咲いていたのです。キンランです。かつては里山でよく見られたといいますが、急速になくなり、各地で絶滅危惧種になっています。特殊な菌類「菌根菌」と共生をする半寄生植物で、人の手による栽培は不可能とされています。この森で見られるという噂は聞いたことはあるのですが、数年間通っても見つかりませんでした。しかも咲いていた場所は、この森でも最も人の多い、ベンチがある草地の道の脇なんです。この森でも一番公園みたいな場所。 
【B3】本当にキンランなのでしょうか。どうみてもキンランです。草地の中に1本ぽつりと生えていて、そこから100mは離れているところにもう1本。誰かが植えて育つタイプの植物ではないので自生のはずです。とすれば、多年草なので、去年も同じ場所に生えていたのでしょうか。今年は、どの植物もだいたい1週間は花期が早いので、例年だとGWの後半ですね。となると、いつもは遠征していたからなのでしょうか。でもコロナだったしなあ。いずれにしても来年も楽しみです。
【B5】せっかくだから、キンランの花の拡大版です。今日は風が強かったので、何十枚も撮ってやっと写せました。(2023/4/29  F)


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