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A  スギナ 杉菜
トクサ科トクサ属
北海道~九州。夏緑生のシダで、匍匐する地下茎と地上茎があり、地上茎は葉緑素を持たない胞子茎(これがツクシ)と緑色の栄養茎に分かれ、地下茎につながっている。大葉類のシダ。この仲間のロボクは、石炭紀に現れており、その後も生き延びているグループである。<1>
A2) 胞子茎。胞子が見える。
A3) 輪生する葉が合着し、葉鞘となる。大葉が退化したもので、あくまで大葉類。
A4) 胞子茎の子ども。
A5) 栄養茎はまだ成長していないが、左下に顔を覗かせている。
A6) 栄養茎が伸び始めている。
A1) 今日は、シダです。シダじゃない、ツクシじゃないか。そうこれはツクシです。しかし、ツクシはシダなんです。正式名はスギナ。トクサ科トクサ属スギナ。よく見れば、ツクシの頭には胞子が付いています。そして、ツクシの茎の中程には、葉が付いています。退化はしていますが。退化した葉では光合成は出来ないので、栄養はどうするか。スギナは、このツクシと呼ばれる胞子茎と、緑の栄養茎を持ちます。そして、私が最も興味深いのは、このトクサ科は、3億年前の石炭紀という古い系統の生き残りだというのです。つまり種子植物が現れる前、世界を支配したシダたちの生き残りなのです。さて、栄養茎はどこのあるのでしょうか。探してみました。
A6) ツクシの脇に出ていたものです。これが栄養茎の伸び始め。緑色ですね。これからどんどん大きくなるでしょう。この栄養茎と胞子茎(ツクシ)は地下でつながっているとのことです。ありふれているツクシが、古い系統のシダの生き残りと知ったのは、シダを学び始めた私の収穫のひとつです。(2022/3/14)
A7) 約1週間前につくしを紹介しましたが、今日のスギナはこんなになっていました。相変わらずつくしはどんどん顔を出していますが、1週間前と違うのは、栄養茎が育ってきています。杉の葉に似ていなくはない。子どもの頃は、つくししか目に入らなかったけど、栄養茎も趣があります。これらの栄養茎はまだ育ち切っていないようです。
A9) スギナの栄養茎の育ったもの。この周辺にはもはやつくしはないようでした。よく見ると茎の鞘が、つくし(胞子茎)の鞘と似ていますね。栄養茎とつくし(胞子茎)は一体のものですからね。(2022/3/21)

A1)-A6) 2022/3/13   A7)-A10) 3/21

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