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ヒサカキ  姫榊
サカキ科(旧ツバキ科)ヒサカキ属
本州(青森県を除く)、四国、九州、沖縄 山地の林床にごくふつうに見られる 常緑の低木から小高木(高さ10mになる) 雌雄別株   関東地方ではサカキの代用として神事に使う<2>
沿海~山地まで林内に普通 常緑樹としてはかなり寒地まで分布 葉先は僅かに凹む 細長い冬芽<4>

4)鋸歯 互生。この森に多いヤブツバキに比べ鋸歯は粗く少し大きい
5)先端が凹む
6)冬芽が細長い
13)-15)  花芽。実はないのでこれは雄株か。
16)-18)  開花した。やっぱり雄花でした。

「野生の思考」の基本は植物観察だ。文字も写真もない社会で最大2000種もの植物を同定しているという。すべて食料にするわけでもないのに何故分類するのか。人間の間の協力関係を打ち立てるために参考になる唯一の客観的モデルが、この自然の秩序だからだと、レヴィ=ストロースは述べる(p146)。植物の種の名前を、人や親族の名前にし儀式や神話に使われ社会をつくる。彼らはだから全員が植物学者だったのだ(専門分化はしてるだろうけど)。■コロナでこの森にしか行けずに8月から始めた定点観察。私も同定を続けているが、到底、「野生の思考」に及ばない。だいたい近代人の私は図鑑(写真入りDNA分類の1300種)と見比べながらなのだ。それでもなお、判らない樹がたくさんある。しかし、とにかくも今回50種目が判明した。これはヒサカキです(3)。
6) ヒサカキは関東地方ではサカキの代用として神事に使う(サカキは西日本に多い)。つまりどの森にも普通に生えていると言うことだ。しかし、この森にはそうはない。似たような葉のヤブツバキばっかりだ。これは9月の写真。芽が細長いので、ヤブツバキではないことが分かった。しかし何の樹だろう。花も実もないし。「野生の思考」なら新しい名をつけるところだ。ホソナガメの樹? 他に同じような樹も見つからず、数か月放置していた。
15) そして発見したのがこれ。これは花芽。恐らく雄花の芽。これでヒサカキとわかったのです。「野生の思考」には程遠いな。■これがこの森の50種目。大木だけの数で正直、これだけあるとは思っていなかった。まだまだわからない樹が沢山あるので100種は超えるだろう。また花の咲いた野草も23種紹介したが、野草はもっとあるだろう。他にシダも多くの種がありそうだ。となると合わせて500種はあるかもしれない。次の目標は100にしとくかな。(2021/2/13)
<開花>
16)昨晩、この花はキブシかヒサカキかと尋ねる読友さんのつぶやきがあって、キブシではないがヒサカキかどうかも疑問と書き込んだのですが、気になって今朝いつもの"この森"に確かめに行ってみました。実物見るのが一番だから。ヒサカキ判断した定点観察の樹があるのです。ヒサカキの花は、葉の裏に隠れていて見つけにくかったのですが、ポツポツと咲いていました。
17)そう多くは花はついていませんでしたが、なかなか可愛い花ですね。これは雄花だろうか、雌花だろうか。
18)これは雄花ですね。これって、読友さんの写真によく似ています。あれはヒサカキだったようです。ごめんさい。問題は匂いです。特有のガス臭を放つと言います。臭いということです。しかし、なんとなく変な臭いがするようですが、気のせいかもしれない程度。もともと匂いには鈍感だからなあ。(2021/3/19)


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