1)九十九折に並ぶ樹の左から2番目
1)九十九折に並ぶ樹の左から2番目
2)若い樹で手が届く
2)若い樹で手が届く
3)この樹皮で一目瞭然
3)この樹皮で一目瞭然
4)互生・先端に集まる
4)互生・先端に集まる
5)タブノキの小型版
5)タブノキの小型版
6)ちょっと白い
6)ちょっと白い
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11)こちらは大木 D07+1
11)こちらは大木 D07+1
12)D07+1
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13)望遠で D07+1
13)望遠で D07+1
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カゴノキ 鹿子の木
クスノキ科ハマビワ属
本州(関東・福井県以西)、四国、九州 暖地のタブノキ林やシイ林、カシ林に混生する。乾燥した山腹の斜面に純林を形成することもある。常緑高木(高さ22mほどになる) 雌雄別株<1>
沿海~低山の多少乾いた照葉樹林にやや稀。西日本に多く、シイ・カシ類とともに林冠を構成する種の一つ。樹皮の鹿の子模様で簡単に見分けられる。<4>

1) 今日はこの森の照葉樹林の高木、スダジイタブノキに並ぶ三巨頭のひとつを紹介しましょう。写真はある日の早朝6:30、朝日に照らされた九十九折を登っています。左側にさまざまな樹が並んでいますが、何の樹かいちいち確認してると時間がいくらあっても足りないので、たまたま目に留まった樹だけに注目します。この時、左から2番目の細い樹が、黒い樹皮に白い斑という模様でひときわ目立っていました。鹿の子模様ですね。この写真で模様はわからないですが、その名もカゴノキという樹なんですって。
11) これは別のカゴノキですが、直径60cmありました。高さ15mぐらいかな。鹿の子模様がよくわかります。こういう樹皮の樹は他にないので、一発でカゴノキとわかります。カゴノキって、初めて知りましたが、この森には無数のカゴノキがありました。この森で、スダジイとタブノキに混ざって高木層の一角を占めます。三巨頭と呼ぶ所以です。
照葉樹林のなかでは葉の色が薄く、良く目立つ→こちらの(48)

<果実>
14) 見た目が余り美しくないササは一時中断し(難航している)、今日は、もう実ったのかという驚きの"木の実"を紹介します。これはカゴノキです。この森の照葉樹林帯のカシやシイと混じって10mは軽く超える高木層を形成している樹です。鹿の子模様の樹皮が目立つのでたくさんあることはわかっていたのですが、なにせ背が高い樹ばかりで、斜面を利用して葉に手の届く観察に適した1本だけです。折に触れて、このカゴノキに花が咲かないか様子を見ていました。このところササに夢中で、このカゴノキにはご無沙汰していたら、昨日いきなり、実が付いていてびっくり。二重の驚きです。拡大してみましょう。
16) 驚きの一つは、赤い実が付いたこと。低木には珍しくはありませんが、同じ高木のカシやシイと同じでドングリがなると思い込んでいたのです。驚きの二つは、花が咲いていたいた覚えがないのです。いつ咲いたのでしょう。どうやら花はこれから8月に咲き、赤くなったのは去年の実なんだとか。でもだとしたら、赤くなる前の実に何故気が付かなかったのか。つくづく観察眼のなさに情けなく思ったのでした。ところで実が付いたということは、これは雌株。雌花が咲くのを楽しみにすると同時に、雄株を探す楽しみが増えました。(2021/7/26)
<開花>
18) 雌花の蕾
19)   昨日、ひどいことになってたこの森のことに触れたが、その前に可愛い花を紹介しましょう。これは7月下旬に赤い実をつけたカゴノキです。正確には去年付けた実が赤く熟したわけですが、ようやく花が咲きました。赤い実はすでに無くなっていました(落ちたのか鳥に食べられたのか)。一見、実が付いてから1か月たって花が咲く、時間が逆転したように見える不思議さです。拡大してみましょう。
22) カゴノキの花です。この樹は雌雄別株で、実が付いたということは雌株です。従って、これは雌花。おかしいでしょう。雄しべのようなものがありますので、雄花に見えます。なんだこれは。どうやら雄しべに見えるのは、仮雄しべといって、退化したもの。進化の途中で残っているんですね。ついでに雄花(雄株)を探そうとしましたが、全然無理でした。このカゴノキは高さ20mにもなる大木で、花は遥か高いところにある。この個体だけ唯一、地形的に手の届くところに樹冠があるのです。という意味では貴重な写真かもしれません。(2021/9/6)
23) 少し前に、カゴノキの雌花を紹介しました。その時は、雄花を探すのは遥か高いところにあるので諦めたと書きましたが、ちょうど超望遠で捉えることが出来そうなカゴノキを見つけたので、チャレンジしてみました。写真はちょっと見にくいですが、3本の大木が並んでいます。真ん中がカゴノキで、上方に大きく枝を拡げています。高さは10mぐらいでしょうか。下からだと花が咲いているかどうか全く分かりませんが、ちょうど花期なので咲いているはずです。10m先をめくらめっ棒で望遠で撮影してみました。
24) カゴノキの樹冠(高さ10m)を写したものです。真ん中の枝に白いものがあるのが分かるでしょうか。やはり花が咲いていますね。これは雄花でしょうか、雌花でしょうか。ちなみに400mm(35mm)望遠レンズです。
25) 写真を引き伸ばしてみました。うーんこれは、雌花ですね。雄花は長い雄しべをたくさん広げているはずだから、雄花ではではなさそうです。残念。
1)-10)  A03(東道九十九折)
11)-13)  D07+1(尾根道石段下広場)
14)-22) A19(東道尾根前) 4m  雌株
23)-25)  A19その2(尾根道) 10m  雌株

1) 2020/8/12  2)3) 9/11   4)9/8  5)-10) 9/4
11)-13) 2020/9/13
14) 2021/7/24  15)-16) 7/25  17) 7/24    18) 8/9 19)-22) 9/5 23)-25) 9/10

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