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サルトリイバラ 猿捕茨
サルトリイバラ科サルトリイバラ属 旧ユリ科シオデ属
北海道、本州、四国、九州、沖縄 山野の草原や林内、林縁など 落葉つる性半低木 雌雄別株 花期4~5月 西日本では葉を団子を包むのに使う<3>
林縁や明るい林内、原野に普通 本属の葉は丸みのある形で縦に走る3~5本の葉脈が目立つことが特徴。本種は最もふつうに見られ、巻きひげが多く、枝にやや曲がった棘が散在する<4>
カシワのない地方では柏もちの葉の代用にする。葉の香りがモチに移って一種の好ましい風味を添え、かえって本物のカシワの葉より優れている。猿がこの果実を好んで食べるのでワナを仕掛けるときにこの果実を餌にする。<10>
★葉を用いた和菓子は全国で60種類あり、全国で最もよく使われていたのが、このサルトリイバラで、西日本で多く使われているという実践女子大学の調査結果があるようです(「和菓子に使用される葉について」)。

1)巻きひげで木の枝をつかんでいる(左上)。しかし途中は空中なのでどうやって
登ったか不思議
4)カシワの葉に似ているわけではない
7)基部に1対の巻きひげが付く


1) 先日、アカメガシワ(赤芽柏)を紹介した時に、柏餅の葉になるのかしらと質問があり、その時はよくわからなかったので宿題にしておきました。調べてみると、柏餅に限らず団子を包むのに最もよく使われる葉はサルトリイバラ(猿捕茨)だといいます。西日本では、柏餅を包む葉としてカシワの代わりによく使われるらしい。このサルトリイバラは全国の山野のどこにでもふつうに見られるとのことで、探してみました。葉が丸くて特徴があるので見分けるのは簡単そうでしたが、そうは容易には見つかるわけはないと思っていました。ところがあっさり見つかったのです。それもよく行く場所です。今まで気づかなかったのが不思議なくらいです。このつるがサツトリイバラです。これが先端(左上に巻き付いています)ですので、下の方を見てみましょう。
 3) サルトリイバラは落葉つる性低木なんです。先端のひげで樹木の枝をつかんでいたわけですね。しかし、どうやって登って行ったのかは謎です。葉をよく見てみましょう。
4) サルトリイバラ(猿捕茨)の葉です。カシワの葉に似ているわけではありませんが、厚みはあってそれなりの大きさがあり、たくさん生えていれば団子をつつむにはよさそうです。どうも、葉の香りがモチに移って一種の好ましい風味を添え、かえって本物のカシワより風味がよく優れていると言います。今のところ、サルトリイバラはこの一株しか見つかっていませんが、まだまだ生えていそうな気配です。猿捕というのは猿がこの実をよく食べるので、猿のワナの餌にこの実を使ったところからきているとか。(2021/7/12)
1)-3) 2021/7/10 4)5)7/11  6)-10)  7/10


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