
1)ぐにゃっと右に曲がっている細い樹

2)見上げて

3)イロハモミジとの比較

4)

5)裏

6)

7)

8)基部に毛 他は無毛

9)

10)樹皮

11)こちらは高い個体

12)

13)葉が重なるのは珍しいかも

14)樹皮
イタヤカエデ
ムクロジ科カエデ属
本州、四国、九州 主に太平洋岸 日当たりのよい谷間や谷間に接する斜面 落葉高木(高さ15~20m、直径50~60cmになる) 雌雄同株 雄花と両性花が混生<2>
山地~丘陵の林内に普通。7亜種に細分される。無毛のものをエンコウカエデ(本種)、毛の多いのはウラゲエンコウカエデという。<4>
亜高木層に多い。葉は重ならないよう水平に展開。一斉開葉型。陰樹。日当たりが悪いと枯らして根のまま待つ。種子は羽のついた風散布型。イタヤカエデに変種が多いのは生存戦力が多様なため。<10>
そろそろこの森も秋の支度を始めたようだ。ケヤキの一部が色づき始め、イヌシデは紅葉する前に葉を落とし始めていた。紅葉は美しいというが、早い話が冬に備えるためにその年の葉を枯らすわけで、美しいとばかりもいってられない。あえて写真は紹介しないが、常緑の若い樫の樹(高さ3m)が、葉を付けたまま一部の葉を枯らしていたのには無残な気もした。とはいえ再生のための死だから紅葉を愛でるのもいい。それぞれどんな風に色づくのか待ち遠しい。ということで、紅葉の前にモミジの仲間のイタヤカエデを紹介しよう。
3)モミジはみんな同じように見えてしまうが、それぞれかなり形が違う。右側のイロハモミジと並べれば一目瞭然だろう(カエデ類で全緑は本種のみ)。イタヤカエデはイロハモミジに比べると、この森ではより高く育ち、いろんな場所で育っていた。イロハモミジは低いところに多いが、イタヤカエデは尾根筋でも照葉樹林帯でもみかける。それぞれどのように色づくか楽しみだ。(2020/10/5)
1)-10) G4 裏女坂の中腹。落葉樹林帯。
11)14) A5-4 尾根筋。
1) 2020/10/2 2)-10) 9/21 11)-14) 10/4