1)下から2段目
1)下から2段目
2)
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3)中央右の細い樹
3)中央右の細い樹
4)枝が横に伸びる
4)枝が横に伸びる
5)葉は先端に集まる
5)葉は先端に集まる
6)だからこのように広がる
6)だからこのように広がる
7)
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8)冬芽
8)冬芽
9)
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10)
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11)
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12)
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13)粉白色 伏毛
13)粉白色 伏毛
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15)
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16)樹皮 白っぽい平滑
16)樹皮 白っぽい平滑
17)充分育った樹 F05+1
17)充分育った樹 F05+1
18)F05+1
18)F05+1
19)F05+1の樹皮 裂けめあり もう老木か
19)F05+1の樹皮 裂けめあり もう老木か
20)
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ミズキ
ミズキ科ミズキ属
全国 丘陵~山地。水辺に多い。 落葉高木(高さ10~20m、直径10から50cmになる) 枝張が独特で階段状の樹形 全国どこにでもふつうに見られる  両性花<2>
明るいところで早く成長する陽樹。30年生まではぐんぐん成長するが、その後はほとんど成長しない。寿命は短い。年何回も追加の枝を伸ばして空間を占有する<10>
<そっくりさん>
クマノミズキ は対生。花も実もミズキより1か月遅い。


1)-16)  20)-23)  F09
17)-19)  F05+1
24)  L08
25)-30) L09  見事な花 しかし葉がないのが奇妙。樹冠の葉をみるとミズキで間違いないようだ(29)。
31)-37) L07    31)-33) 高さ10m   34)-37)高さ7m程度
1)見上げると様々な葉が重なっている。好きな光景だ。この森の"いつものベンチ"のすぐそばだ。このあたりには植樹された樹があり気を付けなければいけないのだが、一番手前の濃い緑はキリだ。キリは中国産で日本にあるのはそもそも植樹されたもの。今日はその一つ上の段の黄緑の葉の樹を紹介しよう(写真の濃い緑の上側に少しだけ写っている。左の三段目はイヌシデ、右の一番高いのはよくわからない)。
なぜこれが植樹でないと判断したかというと、これはミズキなのです。全国どこにでも生え、最もよく見られる樹のひとつです。ブナを求めて山に登って、なんだミズキかとがっかりしたことがよくありました(関東でブナは標高1,000mを超えないとないので大変なんです)。これまで占有していた木が倒れ、空間に日が当たれば真っ先に成長する樹。
6)ご覧のように枝を横に伸ばして空間を占有しようとします。ただ、この森にはあまりその余地がないようで、あまり見かけません。ここは草地の縁なのでちょうどよかったのでしょう。これは高さ5mほどの若い樹です。

17)大きく育つとこのくらいにはなります(F05+1)。ミズキとしては老木でしょう。寿命は短いと言います。高さは15mはいかないかな。いまのとことあと一本見つけましたが、まだまだあるはずなので、探したいと思います。こうして探しておけば、後が楽しみなので。見事な花を咲かせますが、この森では見たことがないのです。(2020/9/29)

<冬芽>
20)-23) 晴れるとこの森は冬でも気持ちが良い。さて何をしようか。落葉樹林帯は、葉を落とすので(もちろん花も実もない)見るべきものはないようにみえるが、冬芽や葉痕が面白いのだ。かつて行ったスノーシューの自然観察は、この冬芽・葉痕と雪に残った動物の足跡が定番だったことを思い出す。意外にも樹の同定は、冬芽と葉痕で可能なようだ(参考文献の<9>)。だが今回は夏の間にチェックしておいた樹の冬芽を紹介する。これはミズキです。
21) 下の右を向いている葉痕は""にみえますね。この""探しが冬の落葉樹林帯の楽しみだが、この森には落葉樹林があまりないのです。(2021/1/30)
<開花>
24) GWもあっという間に終わり。かねてより読みたかったネグリの厚い本を(今さらながら)ずっと読み続けていたが、ついに読み終わらなかった。難解なのでつい途中であれこれ調べてしまったりしたからな。この森も同じ。このGWに狙ったのは、樹冠。10~20mの高木のてっぺんに注目した。そこに花が集中的に咲いているのだ。しかしこれが難しい。山の高低差を活用したのだが、そううまい具合には見ることができなかった。そんな中で一番目立っていたのが、ミズキの花。この写真のように低いところにも咲いているので目立ちます(手が届くわけではないけど)。全国いたるところで見られるので、見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ミズキはこの森の落葉樹林帯に何本かあるのは判っていたけど、花が咲いてみるとあちらでもこちらでも沢山のミズキがあったことを知りました。成長が早いので若い森には多くなるようです。そんな中で、すごいミズキがありました。
25)-28) 樹全体が花だらけのミズキです。本当にミズキなのか、疑問を持もちましたが、少ないながら付いていた葉を見てみるとミズキの葉と相違ありません(29)。類似のクマノミズキでもないようです。しかし葉はどうしちゃったんでしょう。記録として残しておきたいと思います。
30) ミズキの花のアップ。ちょうど満開ですね。一本の樹に何個の花が付いているのか、気が遠くなります。(2021/5/5)
<果実>
33) もう、この森は実りの秋と言ってしまおう。昨日のウワミズザクラに引き続き、木の実の紹介です。これは、ミズキです。5月に沢山の白い花を咲かせたミズキ。花に劣らずわさわさと実が生っていました。樹にもよりますが、サンゴ色に色づいた枝が目を惹きます。鳥を呼び寄せているんですね。少し拡大してみましょう。
34) ミズキの実は上向きに付き、テーブルに乗せたフルーツのようです。鳥たちがテーブルに座って食べることが出来るようにしているんですね。もっと拡大してみましょう。
37) ミズキの実は赤→黒に変わるようです。鳥が大好きな実で、クマも大好物だと言います。しかし、人間にとっては毒ではないけど、味がなくて美味しいものではないようです。これは果実酒もダメでしょうね。材としてはきめが細かくて削りやすいので、コケシやコマによく使われるとか。樹はそれぞれ、食べ物だったり材だったり使い方がいろいろなんですね。(2021/8/11)
<芽生え>
38) 身近な山に生えている樹で最もよく見かける高木はミズキではないだろうか。森が伐採されたあと再び森になる若い二次林でまとまって生えているのをよくみかける。成長が早いからという話を聞いていたが、初夏になると白い花をたわわに咲かせて目立つせいかもしれない。ところが、ミズキは本来は極相林を構成する樹だと知った(清和研二)。老熟林では、ポツリポツリと離れて分布すると聞いて驚いた。そんなわけで気になって、花が咲いている時しか見ていなかったミズキに注目してみたら、ちょうど芽生えの瞬間だった。しわしわの葉が芽燐から顔を出したばかり。
39) ミズキの芽生え。こちらは、葉が展開している最中。みずみずしいですね。ミズキという名は、このように葉が展開する前に枝を折ると水が滴ることからきているという。水を吸い上げる根圧が著しく高いらしい。これを確かめるにはもう遅いかな。(2022/4/7)


1)2)5) 2020/9/5  3)6)8)-16)  9/6  4)7)17)-19)9/11  20)-23)  2021/1/30  24) 2021/5/4  25)  5/5  26)-30) 5/4  31)-37)  8/9   38)-39) 2022/4/2

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