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A)マメヅタ
ウラボシ科マメヅタ属
東北地方南部〜九州に分布。常緑シダ植物。岩上やや樹皮上に生育し、細い匍匐茎からまばらに葉を付ける。葉は丸い栄養葉と細長くてへら形の立ち上がった胞子葉がある。

1)  つる性木本のテイカカズラと並んでいるシダ植物のマメヅタ
4)-5)  栄養葉の表
6)-8)  栄養葉の裏
9)-10)  胞子葉

1)の写真の楕円の白い斑の入った葉がテイカカズラです。これは草(草本)ではなく樹木(木本)です。一般に幹がどんどん太くなるのが木本というけど、区別は曖昧みたい。テイカカズラは樹木の図鑑に載っています。地味な植物だけど、白く咲く花も可憐だといいます。ただ枝先に咲くから中々目にはできないとか。写真には黄緑の真ん丸の葉のつる性植物が並んでいます。こちらは何か。樹木の図鑑にはない。野草の図鑑にもないのです。だいたい真ん丸という特徴のある葉なので、図鑑に載っていないのがおかしい。これはやたらに生えているので珍しい植物のはずもない。悩みました
 9)-10)  謎のつる性植物をいろいろと見て回ったら、こんなものを見つけました。これは。。。胞子ですね。つまり、シダの仲間です。シダは樹木でも野草でもないので図鑑に載っていなかったんですね(シダ図鑑が必要ということ)。たしかにシダなら常緑ですし、この森でもたくさんみかけます。ただシダは識別が難しそうなのでこれまで避けていたのです。これはマメヅタといいます。ごくありふれたシダだそうです。次はシダに挑戦するかな。(2021/2/22)
1) 2021/2/21  2) 2/20  3)-8) 2/17  9)-10) 2/20
B) フユノハナワラビ
ハナヤスリ科ハナワラビ属
日当たりのよい山野に普通 本州、九州 栄養葉と胞子葉があり、栄養葉は普通のシダの形、胞子葉は花のように見える 秋に葉を出し冬を越し夏に枯れる
ハナヤスリ科は真嚢。前裸子植物の末裔とされる説もあり。「植物の多様性と系統」
B1)-B8)  奥尾根道の草地
B2) 胞子葉は花のようだ
B3) しかし花ではなく胞子
B4) 若い胞子葉
B5)  栄養葉。先端が尖らない。尖っていればオオハナワラビ(毛がある)かアカハナワラビ(毛がない)
B6)-B8) 半月後
B9)-B14)  北側周回シダ地

B1)植物の同定は花を見れば比較的容易だ。ベテランになると葉や樹皮で見分けられるというが、実物を何度も見て馴染まないとそう簡単なことではない。だから花を見つけると、同定の観点から嬉しいのだ(綺麗だし)。なので特に花を探すことになるのだが、先日、見慣れない花を見つけた。そう綺麗ではないが、何の花だろう。しかし図鑑を見てもこんな花は載っていないのだ。野草の図鑑にも樹木の図鑑にもない。
B3)見知らぬ花をよくよく見ると、これは花ではなさそうだ。種子なのか。もしやと思いシダ図鑑を開くとありました。フユノハナワラビ。シダなんですね。これは胞子嚢(のう)でこの中に胞子が詰まっているらしい。たしかに葉は、シダのような葉でした。(2021/10/28)
B7) 今日はそう綺麗ではない花です。ごめんなさい。いや花ではなくて、羊歯です。半月前に花のように見える羊歯、フユノハナワラビを紹介しましたが、こんな風になっていました。花でいえば満開状態ですが、白かったのが茶色くなっていて、これではもう花には見えませんね。何故こんなものを撮ったかというと。。。
B8)フユノハナワラビの花ならぬ胞子嚢。胞子が本当に出てくるのが確かめたかっのです。パクリと口を開けて、胞子をまき散らしているようです。今日はお粗末様でした。(2021/11/10)
<古い系統のシダ>
B9) シダは難しすぎて飽きないです。今日はちょっとしたエピソートをば。写真は、いろんなシダがはえています。右がイノデ類で左がイタチ類、種名までは未だわからないのですが、注目したのは真ん中のシダ。葉以外にニョキニョキと延びています。シダの中には、胞子が付かない栄養葉と胞子が付く胞子葉がある場合があるのですが、この両者が全く違う形をしているのは、限られた科なので、これはいいのを見つけたと喜んだのでした。
B11) これが胞子葉。そしてこういう胞子葉はハナヤスリ科です。この科は、シダの中でも古いタイプで、種子植物が誕生した前のシダの末裔だという説もあると、先日知ったばかりです(「植物のたどってきた道」)。ハナヤスリ科の何だろうと調べてみたら、フユノハナワラビ。あれれ、どこかで聞いたことがあると思ったら、半年前に野草の花と間違えて紹介済みのものではないですか。その時はシダのことは全く知らずに、綺麗だと思って写真に収めていたのでした。しかも、ちょうど芽生えの時期で、よい状態だったのです。一方こちらは、すでに胞子が飛んでしまったあと。シダとの出会いもいろいろあるものだなあ、と思うのでした。(2022/3/3)
B1)-B5) 2021/10/16  L   B6)-B8) 11/6  L B9)-B14)  2022/2/27

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