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A) リョウメンシダ 両面羊歯
オシダ科カナワラビ属
北海道~九州 山地のやや湿った林下に多い常緑性のシダで、しばしば群生する。葉質は紙質で、両面とも同じような質感と色をしており、このことから両面羊歯という名がある。胞子嚢群は葉身の下部中央からつき始める。胞子嚢は秋~冬にかけて熟し、他のカナワラビ類より遅いため雑種をつくりにくい。<1>
A1)-A7)裏女坂沢沿い
A2)-A3)  裏みたいだが、表
A4) 表みたいだが、裏
A5) 大きな胞膜
A6) 胞子が出てきた
A1) 今日は美しいシダを紹介します。見れば見るほど美しいので、詳しく紹介したいと思います。その名は、リョウメンシダといいます。両面羊歯。どういう意味でしょうか。
A3) リョウメンシダの葉の表側です。真ん中に縦の軸(中軸)から左に3つ、右に4つの葉(羽片)を拡げています。そこからさらに斜め上下に葉(二次小羽片)を拡げ、さらに左右に葉(三次小羽片)が付いています。これを3回羽状といいます。緻密ですよね。シダらしいところです。
A4) こちらはリョウメンシダの裏です。表と裏が同じようだから両面羊歯という名が付いたと言います。しかし、こちらの方が表に見えますね。しかし裏だとしたら胞子はどうしたんでしょう。
A5) リョウメンシダの胞子です。胞子は下の葉の方に付いていました。白いのが胞子が詰まった胞子嚢、下の方にはこれがはじけて小さく黒い胞子が出てきています。このリョウメンシダは比較的分かりやすかったですが、まだまだたくさん生えているこの森の他のシダは、似たようなシダばかりです。どこまで同定できるやら。(2022/2/5)
<芽生え>
A9) 芽生えの季節。次はシダです。これ、山菜のぜんまいみたいですね。しかし、シダの芽生えはみんなこんな感じです。ぜんまいは、ゼンマイというシダの若芽です。これはゼンマイなんでしょうか。
A10) こんなのもありました。これはぜんまいっぼくないですね。どちらも下の方は同じ元から生えているようでした。
A8) この株には、しっかりと成長した葉がありました。これはリョウメンシダです。常緑のシダなので冬でも枯れません。だから、芽生えもリョウメンシダとわかります。しかしゼンマイは、夏緑生といって、冬の間は枯れる。だから、芽生えだけで見分けなければなりません。夏緑生のシダは多いので、その芽生えをどうやって見分けるのか、難題のような気がするのですが、これは宿題。(2022/3/15)
A1)-A7) 2022/1/30   A8)-A10) 2022/3/13

B タチシノブ 立忍
イノモトソウ科タチシノブ属
本州(福島以南)~九州、琉球、小笠原 山地や山麓の明るい林下や路傍に多い常緑性のシダ。葉はやや二形となり、胞子葉の方が葉柄も葉身も長くなる。胞子葉は3~4回羽状に切れ込み、裂片は細長く、繊細な感じがする。<1>
一度見たら忘れられない美しい緑のレース。案外身近なところに見られ、日当たりのよい土手などを好む。シノブはカグマと同様、シダの古名。遠くから見るとホラシノブに似ているが全体的に繊細で、葉の先が尖る<2>
この属では日本ではこの一種。胞膜は両側から折りたたむ形が珍しい。<3>
 B3) 中軸の表は凹む
B5) 胞膜は両側から折りたたむ
B1)新年度の初めはシダにしました。これは美しいレースのようなシダです。シダっぼくないですが、こういうシダも意外に多く様々な種類があるようです。例によって、裏を見るとシダだと分かります。
B5) 胞子が付いていますね。そしてこのように胞膜両側から折りたたむ形は珍しいです。これで同定確実。これはタチシノブです。これで、シダ20種目となりました。(2022/4/1 )
B1)-B5) 2022/3/27
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